ビリビリと伝わってくる、なんとも言えない力。 翔真は、立っているのがやっとだった。 やがて、紫月を中心に巻き上がっていた風も落ち着き、視界が開けた。 「さすがの一言だな」 「えぇ。“紅”の誇りの頭です」 時雨や要も、尊敬に似た視線を送る。 紫月の手には…美しく青い刀が。