SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~


「俺は、黒鷹衆“紅”第三班、班長の荒井 要(あらい かなめ)だ」


「“紅”?」


翔真の反応を見た時雨が、説明を始める。


「黒鷹衆には、大きく分けて4つのチームみたいなのがあります。そのチームの名みたいなものです」


紫月も時雨の隣の座布団に、要に支えてもらいながら座る。


要はだるそうに紫月の隣にドカッと座り、ガシガシと頭をかいた。


「ソードによってそれぞれ所属するチームが変わるんだよ。紅、蒼(あおし)、黄雷(こうらい)、玄(げん)の4つのチームで動いている」


「へぇー…。んで、お前らはその“紅”のメンバーってことか」


「えぇ。中でも、紫月殿は“紅”の頭。私と要は1班、3班のそれぞれ班長です」


ニコッと笑いながら言った時雨。