男の胸に突き刺さっているのは…青い剣。


紫月の後ろには、幻覚でもみているか、青い龍がいる。


「こ、この術……まさか、あんた…黒鷹衆……の」


男は最後まで言い終わらずに、ドサッと前に倒れた。


再び静けさが辺に広がる。


「すまぬな…青龍…もう一仕事だ…」


もうほとんど動かない左足を引きずり、翔真の腕を肩にかける。


「裏界の入口へ…向かってくれ」