SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~


男から一旦距離を取り、目を閉じて印を結ぶ。


「覚醒せよ…血肉を分けし双の魂…身心削りて我に示せ…」


青い光に包まれる紫月。

「なーにやってんの?ハハッ」


目を閉じたまま動かない紫月に男は剣で斬りつける。


…が。


パキンッ!!

「え!?」


短剣の刃の部分がパラパラと砕け落ちた。


「なっ、なぜ…?!」


今度は男が距離を取ろうと、後ろに飛んだが、紫月はそれを逃さない。


スッと目を開け、男の方へ左手を突き出す。



「…ソード、青龍!!」


シュッ…ザクッ!!


「…え……?」