SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~



ポタ…ポタ…



「え……」


「おや?」


男の剣が突き刺したのは、翔真の体ではなく…
紫月の腹だった。


「ぐっ……」


翔真が刺される瞬間、紫月が男との間に入ったのだ。


「な…んで…」



「チッ…まぁいっか。そのうち死んじゃうしね」


ニコッと笑った男。


「…は…。どういう意味だよ…!?」


「あれ?言ってなかったっけ?僕の剣さ、毒が塗ってあるんだよね~。ほら!」


「うっ……」

「!!」


崩れるように倒れる紫月。