「へぇー…。んで、目的ってなんだよ」 翔真の言葉に一瞬、悲しそうな顔をした紫月だが、すぐにいつも通りに戻って話し始めた。 「裏界には、強大な霊気を持つ“巫女”と呼ばれる方が居られる。私の任務はその巫女…青華都子(せいが みやこ)様をお守りすることだ。」 「は…!?青華都子って…」 「こっちの世界で言う、青雅美弥子様に当たる方だ」 (…母さんは向こうの世界では巫女…なのか)