SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~



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あの祠のある場所から約10分。


住宅街を猛スピードで走っていく二人。


「おい!!スピード出しすぎだろ!!早ぇよ!!」


だが、実際には前を突っ切っていく紫月を、翔真が後ろから追いかけている…というのが事実だ。


(この女…どんだけの体力を持ってんだよ!?)


女子の並の体力ではない。


現に、男である翔真も、ついていくのがやっとだった。


「…ハッ…ハッ…そこ!!右だ!!」


二人が右に曲がると、100mくらい先に、大型スーパーが見えた。


しかし、その前には、人混みと救急車が止まっていた。