「? 何が?」 「は?だから、この祠だよ」 「祠?そんなもの、どこにあるんだよ?」 本気であたりを探し始める爽太。 「目の前だよ、目の前」 「なぁー、お前大丈夫かよ?何もないぞ?」 変なものを見るような目で翔真をみる爽太。 (爽太には見えないのか…?) 自分にははっきりとそこに祠が見えるのに、爽太には見えない…。 「…俺だけが見えるのか…」