「んで。翔真はどこへ向かってんだよ?この道は道場へ行く道じゃねぇだろ?」 「あぁ。ちょっとな」 翔真は、あの神社…祠へ行こうとしていた。 どうしても、あの女が気になる。 姿も、服装も、雰囲気も、瞳の色も、この世界の人間ではないみたいな感じがした。 …態度はムカツクが。 (でも…言葉は普通の日本語だったんだよな…) 考えるのは得意ではない。 だから、翔真はもう一度、あの場所へ行って調べることにしたのだった。