SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~




青華のソードと言われ、少しカチンとくる。


「俺は青雅翔真だ。…“青華のソード”、っていう名前じゃねぇ」


なんか、嫌だった。


自分自身ではなく、青雅の名前で見られているみたいで。


しかも、爽太とそっくりな顔で。




悪いやつではないのだろう。


紫月が仲良くしたいるのだから。


だが…やはり、なんだか癇に障る。



「ちょっ…おい、!!…悪い、翔真。いつもはこんなんじゃないんだが…」



アタフタする紫月の隣で、翔真を真正面からじっと見つめる爽。


負けじと翔真も睨み返す。



そんな時間がしばらく続き、突然、フッと爽が笑い出した。



「ハッ…いい瞳を持ってんな、お前」