紫月の部屋から出てきた男…それは、翔真の親友の、爽太と瓜二つの男だった。
「はぁ?……テメェは」
「なんでお前がこんなところに…!?え、つーか、ここって紫月の部屋じゃねえのかよ!?いや、でも確かに霊気はここから……」
軽くパニックを起こしている翔真を、冷静にみる男。
「…お前が青雅のソードか…」
“ソード”という言葉を聞き、ハッとする。
「お前…もしかして、爽太のソードか!!」
姿や声は双子とか、そういうレベルではないくらい似ている。
目や鼻、髪型、身長まで一緒だ。
ただ一つだけ、違うのはーーー。
「…紫月になんの用だよ?」
翔真に向けられる目が、冷たいこと。