(なんだよ…これ…ッ!?)
部屋に近づく人影。
それにともなって、さらに大きくなる霊気。
そして、
タンッ!!
障子が開いて、入ってきたのは…
艶のあるショートの黒髪と、深い黒色の瞳。
身長は翔真と同じくらいで、見惚れるほど、スラッとした長い手足。
芸能人でも滅多にいないほどの、すごい美人だ。
「楓…姉様…」
紫月が、小さく呟く。
(楓…姉様…!?)
女性が睨むと同時に、ハッとする紫月。
「…失礼いたしました…楓様…」
「ふっ…相変わらずね。紫月」
笑っている…けど、笑ってない。
特に、目が。
メニュー