SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~



「なっ、なぜですか!?私は戦えます、行かせてください!!」



「そーっすよ!!時雨がいないと一班はきっと動けませんし…」




時雨と要の主張を聞いても、紫月は渋い顔をしたままだ。



もちろん、翔真は黙ったまま。



翔真にはまだ、時雨がどのくらい戦力になるのかは分からない。



だが、要の言ったことはきっと当たっているのだと分かった。




「なぁ、頭!!時雨が、紅にとってどんだけ重要なのか分かるだろ!?」



いつになく気を乱している要。



それを受けてか、紫月も声を上げる。



「分かっておるわ!!コイツは紅の柱だ!!だが……」




目をそらす紫月。