ハッ…と紫月が鼻で笑う。
「んで?敵はどこだったんですか、頭」
要は机から顎を上げ、首をだるそうに左右に曲げる。
「あぁ、それが……」
途中まで言って口を紡ぎ、一瞬、横目で時雨を見た紫月。
「頭…?」
しばらく黙っていたが、意を決したように一言だけ、紫月が言葉を言った。
「敵は……白嶺の一派らしい」
「…っ!?」
紫月の口から出た名に、時雨の瞳が大きく揺れたのを、翔真は見逃さなかった。
「なんだよ…そんなに強いのか?」
「あぁ。もう何十年も前から、黒鷹衆と敵対している組織の一つだ」
「チッ…アイツらのやり方は汚ねぇからな…。気に食わねぇ」


