“医務室”と彫られた木のプレートが扉の前に立っている部屋。 紫月の霊気を辿って行くと、時雨が言った通り医務室についた。 「よし…」 コンコン…ガチャッ 「失礼しまーす……」 中は、さっきまでの廊下とは違い、真っ白な壁紙の部屋。 保健室のように、ベッドがたくさん並び、それぞれ区切られている。 「紫月ー!!」 とりあえず叫んでみるが、なんの反応もない。 (おかしいな…)