靴下や少しサイズが大きめのパーカー。
ジーンズのスカート、黒っぽいブラジャー。
床に転がるそれらの先にあるベッドからけたたましく音がなる。
音を発信する携帯電話を止め、椿は起き上がった。
隣には昨日飲んだ先であった男がまだぐっすり寝ている。
「………化粧落としてねーし……」
大きくあくびをすると、隣の男を揺すって起こす。
「おきて、ねーえー」「あー……やべ、寝てた」
「仕事は?」「今日休みだから」
もーちょい寝てたい。
そう言いながら椿の腰を抱えるとずるずると布団に引き込んだ男の名前を、椿は覚えてない。
「ねえ名前なんだっけ」
そして悪びれもしない。
その一言でまじかよーと言った男は成る程、なかなか可愛い顔をしている。
昨日飲んで酔って、このいかにも顔で選んだ男と寝たんだろう、ナイスだぞ私。ちょっと芸能人レベルだ。
そう昨夜の流れを想定した椿は、全く他のことを考えながら男のキスを受け入れる。
「ケースケだよ、本気で覚えてないの?」「あ、なんとなく思い出したわ」くすくすわらって男、ケースケの髪を撫でた。ベット際に落ちてるティッシュのなかにゴムが見える。
よし、避妊はしてた。
「椿は?仕事」「休みだしへーき。つか出かけるわ」
りょーかーいと言って、男は出る準備できたら教えてーとかなんとかいってまた眠りだした。
これが椿という女だ。
24歳会社員、独身、彼氏は遠距離。
好きなものはコーヒーと猫とセックス。
そしてー………
「もしもし、百合?ごめん今起きた」
親友。
ジーンズのスカート、黒っぽいブラジャー。
床に転がるそれらの先にあるベッドからけたたましく音がなる。
音を発信する携帯電話を止め、椿は起き上がった。
隣には昨日飲んだ先であった男がまだぐっすり寝ている。
「………化粧落としてねーし……」
大きくあくびをすると、隣の男を揺すって起こす。
「おきて、ねーえー」「あー……やべ、寝てた」
「仕事は?」「今日休みだから」
もーちょい寝てたい。
そう言いながら椿の腰を抱えるとずるずると布団に引き込んだ男の名前を、椿は覚えてない。
「ねえ名前なんだっけ」
そして悪びれもしない。
その一言でまじかよーと言った男は成る程、なかなか可愛い顔をしている。
昨日飲んで酔って、このいかにも顔で選んだ男と寝たんだろう、ナイスだぞ私。ちょっと芸能人レベルだ。
そう昨夜の流れを想定した椿は、全く他のことを考えながら男のキスを受け入れる。
「ケースケだよ、本気で覚えてないの?」「あ、なんとなく思い出したわ」くすくすわらって男、ケースケの髪を撫でた。ベット際に落ちてるティッシュのなかにゴムが見える。
よし、避妊はしてた。
「椿は?仕事」「休みだしへーき。つか出かけるわ」
りょーかーいと言って、男は出る準備できたら教えてーとかなんとかいってまた眠りだした。
これが椿という女だ。
24歳会社員、独身、彼氏は遠距離。
好きなものはコーヒーと猫とセックス。
そしてー………
「もしもし、百合?ごめん今起きた」
親友。
