キーンコーンカーンコーン。
キーンコーンカーンコーン。


千「はぁ。間に合った〜。」

?「いや、間に合ってねぇだろ。」

この声は・・・

千「間に合ってんじゃん!チャイム鳴る前に校門入ったし!!!」

?「だから?教室入んなきゃアウトっしょ?」

この妙に上からモノを言う奴は、
西本日向(16)

去年まで私と同じクラスで、私の好きな人。
少し染めたブラウン系のフワフワな髪の毛に目鼻立がクッキリとした俗に言うイケメン野郎らしい。おまけに身長は176センチ。頭も良くて、運動も出来るので女子にモテモテ。

これで、性格が良ければいいんだけどね?

千「日向は性格が悪いからな〜」

日「あ?お前誰に言ってんだよ?早くしないとおいてくぞ?」

といいつつも待っててくれる日向が私はだいすきだ。

千「なーに言ってんの?!日向?!千秋たちが同じクラスなのは1年生の時までだよ?!今日は新学期!クラス代えなの忘れたのー?」


日「だからだろ?俺らまた同じクラス。」

千「・・・え?またぁ?!」

日「なんだよ。お前。嬉しくねぇのかよ。」

千「嬉しいわけないじゃん。」

嘘です。本当は天に昇りそうなくらい嬉しいです。

日「うるせー。即答すんな。分かってるわ。いいから早く行くぞ。おいてくぞ。」


千「あ、待ってよー。」

初日から遅刻なんて嫌だったけど、
日向とまた同じクラスなら良かったかなって思ったり。