「来週の秋のマラソン大会で俺が勝ったら、澪に2度と近づくな」 「えぇっ!?何その勝負!?」 ビシッと九条くんに指を向ける大翔に、私がツッコミをいれた。 なんで大翔がそんな訳のわからない勝負を九条くんに提案してるの!? 「はぁ?なんで俺がそんな勝負受けなきゃいけないわけ…………ダルすぎ」 「はぁ……」と長くて深いため息をつく九条くん。 そんな九条くんとは真逆で興奮気味な大翔。 もう何がなんだかわからない。