僕等はまだ恋を知らない



「ふぅ……」



一呼吸吐いて、気持ちを整えた。





よーしっ、降りるぞーーーー……………………!?








「わっ、風船!」




いざ降りようとした時、激しい風が吹き荒れ風船がゆらゆらと揺れ始める。



そして風船へと意識を向けた瞬間、恐れていた事が起きてしまう、










「わっ………!」



風や視線や風船。



今まで足場に注がれていた意識が消え、油断をしてしまった。