僕等はまだ恋を知らない



「澪が羨ましかったの…………」


「羨ましい………?」


「大翔くんに愛されてる澪が羨ましくて……嫉妬ばっかしてバカだよね」



少しずつ涙声に変わっていき、本当のことなんじゃないかと思ってきた。


沙耶は私のこと、嫌いなわけじゃないの?



「澪に当たったって仕方ないのに」


そう言いながら沙耶の体が離れ、ちょうど視線が重なった。


なかなか脳が展開に追いつかなくて、未だに私はちゃんとした言葉発していない。




「本当はね、澪と九条くんの仲を取り持ってあげようと思ってたんだ」



瞳を揺らしながら切なそうに笑う沙耶を見たら、力が抜けてリボンを落としかけた。