僕等はまだ恋を知らない



いつものように髪の毛に結んでいた赤いリボンをグッと引っ張り、ピンク色のリボンの代わりにまた沙耶に向かって突き出した。


リボンがない髪の毛が風にふわふわと揺れるのは、なんだか変な感じ。



「これ、沙耶にあげる」


「え………!?」



九条くんから貰ったもうひとつの宝物。


これから先、九条くんからプレゼントを貰える日は来ないだろう。

それなら大切にするべきだと思うけど………。



「私と友達になってください」



また、最初から始めたい。

私の覚悟。