「九条くんどこの学校から来たの?」 「目青いけど、もしかしてハーフ?」 「その髪色地毛なの?」 女の子からの質問攻めがこんなに怖いと思ったのは初めてかもしれない。 騒ぎを聞きつけてきたのか、教室のドアにも男女問わず人集りができていた。 「朝からうるせぇなぁ………」 片耳を塞いで毒を吐く九条くん。 見た目はすごくかっこいいのに、性格がこれじゃ人気も落ちそう。 「ふぅ……」と一息吐いてから、カタンッと椅子に戻った。