大好きな大翔くんの声も無視をして、滲む視界で駆け出した。 バシャバシャと水溜りの上を走る。 寒い。 冷たい。 痛い。 取り返しのつかないことをしたんだと、今になって気づく。 もう、大翔くんの顔を真っ直ぐ見れる気がしない。 こんなことになるなら、もっと早くに…………もっと普通に………想いを伝えればよかった。