「ずっと好きだった」





ザワザワと草木が揺れる音に紛れて、はっきりと言葉は届いた。


こんなにはっきり聞こえたら、誤魔化すなんてこともできない。



「私も好きだよ……大切な幼なじみだから……」



だけど、ほんの少しの希望を込めて言った言葉は届くはずもなかった。





「幼なじみの好きなんかとっくに超えてる」




「…っ………私は……」



私は…………大翔のこと……。