僕等はまだ恋を知らない



今、近づいたらダメな気がする。


私の心がそう叫んでいるような感じ。



「おーい、早くしろー」


それ以上考えてる余裕もなくて、九条くんの元へと一歩、一歩と足を進める。


足音のリズムに合わせて、ドキンと胸の鼓動も高鳴っていた。




こんなにかっこいい九条くんにあんな笑顔見せられて、ドキドキしないほうがおかしいよ………。


私の好きな髪で、肌で、瞳で、最高に優しい顔。


ドキドキするに決まってるじゃない。