僕等はまだ恋を知らない



ポンポンっと私の頭を触る九条くんの手が本当に温かくて、心臓が破裂しそう。



なんでこんな気持ちになるの?


私にリボンをくれたあの日だって、同じように笑ってたじゃない。


でも、あの日はこんなに苦しくなんてならなかった。


どうして、違うの。





「そんな所に立ち止まってないで早く来いよ」




いつの間にか私より数歩前に九条くんが立っていた。


こちらを向いて、手招きをしている。