僕等はまだ恋を知らない






ようやく放課後になり、いつものように大翔と沙耶は部活へ行ってしまった。


ちぇっ……今日も1人か。


天気もいいし、どこか寄り道でもして帰ろうかな?



グラウンドでは陸上部が準備運動をしている。


大翔の姿を横目で見ながら、校門を出ると。



「おい、倉橋」



その瞬間、誰かに声を掛けられた。


みんな部活中なのに誰だろう?


頭にはてなマークを浮かべながら、ゆっくりと振り返る。