「はぁ?なんで俺にそんなこと聞くんだよ」
持っていたジュースのパックをぐしゃりと握り潰したのは、九条くんだった。
「聞いてみたかったから」
「うわっ、意味わかんねぇ」
大翔と沙耶の哀しそうな顔を見続けていたら、いつの間にか昼休みになっていた。
いつもは教室で食べているけど、今日は場所を変えて中庭。
秋ってこともあり、肌寒いためか周りに人は誰もいない。
「でも珍しいな。神楽が俺に質問するなんて」
「女の子人気が高い九条くんに好きな人いるのかなぁって、ちょっと気になるの」
「ふーん……」
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