「………ごめん。俺、好きな子がいるんだ」 今でも耳にはっきりと残ってる。 ちょっと低くて、寂しそうな大翔の声。 ねぇ、大翔。 本当のこと聞いてもいいかな? 「大翔って好きな人いたのっ!?」 なんの前触れもなく、大翔の目の前で叫んだ。