笑い合う3人を横目に、飲みかけの缶ジュースをグイッと飲み干した。


幼なじみとして、深い絆で繋がっている私たちの間にどうして九条くんがいても違和感がないのか。



大翔と気が合うからでもなく。


沙耶が大翔と九条くんを楽しそうに見てるからでもなく。


私に突っかかってくるからでもない。



私が九条くんと一緒に居たいと心の奥で思っていたから。


その小さな想いが風に流れるように2人に伝わったのかもしれない。




九条くんに恋愛感情がないのはわかってる。


友達として、九条くんと一緒に居るのが楽しいの。



ただ、それだけだから。



言い聞かせるように心の中で何度も、何度も、呟いた。