プシュッと缶を開ける音がした。 私はこの音が結構好きだったりする。 ゴクゴクと音を立てて、乾ききった喉を潤していく。 その心地よさに「ぷはぁ」と思わず声が漏れた。 「オヤジくせぇな」 「い、いいんじゃん別に……!」 九条くんの鋭いツッコミが飛んできたところで、ふいっと顔を背けた。