黒狼と猫の総長様





ー玲彩サイドー



壮一の話を聞いたとき、正直、祐希って名前が出た途端に、後の話が聞こえなくなった。





壮一達を拾った?




『……祐希さんって、壮一達にとって、どんな人なの?』




勝手に、口が動いていた。



聞きたくないって、頭では思ってるのに。




『祐希さんは、俺たちの憧れです。

俺、祐希さんに救われましたから』





『……そう』




何でだろう……?




最近、よく、祐希の名前を聞く。



前はこんなに聞かなかったのに。




……夜猫といる、から?




『……玲さん?』




『……何でもない』




そう言って私は壮一から視線をそらす。