黒狼と猫の総長様




『‥…ちっ』



心の中で押さえようとした舌打ちが表にでてしまった。



『最近玲彩の俺への態度酷くねぇ!?』




気のせいよ。たぶん。ね?



『………噂と違うんだな。随分と』




俺様が口を開く。



いきなり開くのやめてよ。


心臓に悪い。



『……それはそうでしょうね。

だって私、誰とも遊んだ事なんて無いもの。


年齢=彼氏居ない歴、よ』



……あの人は例外として。


そう告げると驚いた顔をする五人。




そんなに遊んでいるように見えるのか私は。




『言っちゃったな。いいのかよ玲彩??』





『別に、隠そうなんて思ってないもの。


あ、そうだ。
ルキ、イチゴオレ』





手をルキの方に向けひろげる。




『はいはい。分かってるよ』




そう言って冷蔵庫の中からイチゴオレを取り出し私に手渡した。





『……ありがとう』





これは私の唯一の好物。



イチゴオレ。



イチゴオレ最高よ?