黒狼と猫の総長様




『……私、何かした?


それに、最後の奴。

無言って、なに返せばいいのかわかんないから。


そしてラストに。


私はここからでない。


だってここ、私の家だし』





実質ここで寝泊まりしてるから私の家だよね? 多分。



たまに、本当の、かな?


呼び出されて家に帰るけど。





『不法侵入したの??? 私の番犬、使えないからなぁ……』




番犬とは勿論ルキの事である。


『おい。番犬ってもしかして俺かよ?』




『………ルキ以外、誰がいるの。


それで。

出てくの?? 出てかないの??』



5人を見渡しながらそう、問う。




『……お前は……ルキさんにも、手を出してるのか?』




……ん?





幻聴が聞こえるようになったのかもしれない。



もう一度、言って欲しい。




だって、私がルキに?!




『……あり得ない。


ルキに手を出すなんて、どのくらい欲求不満なんだって話』






『玲彩、酷い!! そんな事言ったら仕事あげねぇ からな?』



それは困る。



仕事は私の精神安定剤なんだから。






……族潰しの仕事は、大体ルキが警察から依頼を受けて、それを私が行っている感じだから。





仕事の事を出されると、折れるしか無い。