黒狼と猫の総長様





翔が、そうなんだ。





翔が、祐希の……。







『『レーちゃん、どうしたの?』』





ボーッとしていた私の顔を、愛哉と愛斗が覗き込む。





『……何でもない』





『疲れていますか?』





壮一の言葉に、多少は。と答える。





疲れている、といえば疲れている。




毒蛇と黒虎と喧嘩したり、正体ばれたり。



色々あったしね。今日は。




『送らせますよ。


車、出しますので』




そう言って立ち上がる壮一を、翔が止める。




『……俺が送る』



そう言った翔を、壮一が嫌な笑みでみる。






『そうですね。

玲さん、翔に送ってもらってください』





……総長なのに、いいの?




そう思って、壮一に視線を向けると、私の気持ちがわかったのか、笑いながら頷いた。






いいって、事かな。




『……お願いします』




『ああ。ついて来い』






私の言葉に返し、先に歩いていく翔を慌てて追いかける。





『『れーちゃんまた明日ー!』』





『……またな』




『おやすみなさい』








それぞれ私にそう言ったみんなに、私も笑顔で返事を返す。






『……また、明日ね』







また明日。




その言葉をいうことの出来る相手ができた事に、一人心の底から喜ぶ。