黒狼と猫の総長様





そう言って笑う私の目の前に、ずいっと愛哉と愛斗が現れる。





『……?』





いきなりのことに驚いて首をかしげる。




『『僕達の家はねー、M.A&Tだよー‼︎』』





……M.A&T??



『……それって、あの、有名な?』




『『そうだよ!』』




そう言われ、携帯ケースを見る。



実は、これもM.A&Tで、私はこのブランドが好きだったりする。




まさか、愛哉と愛斗の家だったなんて。





『私、ここ好きなの』





そう言って2人に携帯ケースを見せると、笑顔で抱きついてくる2人。





『『レーちゃん好き〜!!!』』





いつまでもシンクロする2人に、もう考えるだけ無駄だと感じる。





……双子の神秘って事にしておく。






『……俺、お爺ちゃん家が財閥してる』





ボソリと呟く琉に、耳がピクリと動く。





『……苗字、は?』





『時水』



……時水……⁇




『それ、って』




健太郎さんのところ? とは付け加えなかった。




なんで知ってるのか、追求されると面倒。





『……俺、お爺ちゃんは好きなんだ。
跡取りになれるのも俺くらいしかいないから、
後を継ぐつもり』




『……大変だと、思うけど。
琉なら大丈夫だよ』





ニコッと笑って言うと、安心したように笑う琉。





『『レーちゃん、レーちゃん!』』





『……ん?』





『『僕達も凄いけど、翔、もっと凄いよ!』』