『……翔、痛い』
そう言っても聞かず、私を引きづる翔を見て、他の皆が笑うのが見える。
……助けてほしい。切実に。
それでなくとも、怒っている理由を教えてほしい。
階段を上りきり、目の前にあった部屋に入る。
『……凄い…』
そこは、黒と白で統一されていてシンプルだけど。
なんだか、豪華だった。
その豪華に思える原因は、家具1つ1つに、有名なメーカーのロゴが入っているのを見て納得した。
『……お金持ち⁇』
無理やり座らされた翔の隣で、壮一に聞く。
『言ってませんでしたね。
俺の家、華道の家元なんです』
『……家元?』
家元って、あの?
『……花、見たい』
そう言った私に笑いながら、メガネをあげる壮一。
『今度、家に呼んだ時にみせてあげますよ』
『呼んで、くれるの?』
『玲彩さんがいいなら』
『……行く』



