黒狼と猫の総長様





……翔より、壮一の方が恐ろしく感じる。



まぁ、どっちも怖いから、2人が揃ったら恐ろしいんだけどね。




『……ひっ』





『『く、黒いよ! 2人共!』』





やっぱり怖かったのか、ビクついて私から離れる2人。





『……怖いよ、2人共』




ボソッと呟くと、慌てたように黒い何かを消し去る2人。




『……すいません』





『……悪かった』




『……別に、謝る意味がわからない』




そう言った私に苦笑いを浮かべた2人。




『……玲彩さんって、噂と違うんですね』




その光景を見ていた周りの1人が、そう私に言う。






『……噂、ねぇ……。



ねぇ、どんな噂なの?
興味なくて、さ……。
あだ名しか知らないの』




そういう私に驚いて目を見開く子と、その光景を見て今度は抑えきれずに爆笑する皆。




『……こいつは、こんな奴だ。
俺らが、認めた奴だ。


悪い奴じゃねぇ』




私のあたまに手を置いてニヤリと笑う翔を見上げる。



……。





『……私、は、皆と、仲良く、なりたい、です』





何を言って良いのかわからず、1つ1つ言葉を区切る。





『……こんな、こんな私ですが認めてください』



そう言って頭を深く下げる。