黒狼と猫の総長様




ー玲彩サイドー




皆、校庭に出たのかってくらい静かな廊下を1人歩く。




なんて楽な道のり。



いつも、こうであればいいのに。




そう想いながら足を進めて、関係者以外立ち入り禁止。



なんてかかれたエレベーターのボタンを押し上に上がる。







何故か私の誕生日に設定されているエレベーターの暗証ボタンをおすと、隣にボタンが現れる式になっている。




そのボタンを押して壁にもたれ掛かる。






『………嫌な予感がする……』




そう想いながらも、エレベーターから降りた私の足は自然と理事長室に向かっていた。





『……………もう、どうにでもなれ、か』




ガチャッ




『入る。…………って……先着…??』





入った瞬間広がったのはいつもの光景、、
ではなく、見知らぬ男5人がイスに腰掛けている光景。




……どういう状況なんだ。これは。




『………あーあ。いつもノックしないのが仇になったな?? 玲彩』