『……分かった』 私が頷いた瞬間、なぜか周りから歓声が上がる。 『煩い』 そう言った私を気にもせず、周りは何やら盛り上がり始めたのだった。 『……翔っ…‼︎ お前だけはゆるさねぇ……』 そんな私たちを、影で忌々しく見つめる影に、私はその時気づかなかった。 もちろん、周りも。 誰1人として。