私がため息をつき、目線を男から外した時だった。
『蘭間さ〜〜ん。
こいつ、上物じゃねぇすか?』
男が2人、私の腕を掴んでひきづる。
蘭間と呼ばれた男が私を見て、ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべる。
『玲彩っ!!』
『玲彩さんっ!!』
慌てて駆け寄ろうとするルキと海斗に、男が制止をかける。
私の首筋に、ナイフを当てて。
鬱むいているため、表情は見えないが、私のために、顔を歪めているんだろう。
『おねぇ〜〜さん、玲彩っていうんだ〜』
そんな声とともに、私の髪を上にあげ顔を無理やり上げさせる男。
『玲彩……⁇
もしかして、こいつ、黒羽玲彩じゃねぇすか⁉︎』
男の言葉になにを考えたのか、気持ちの悪い笑みを浮かべた男が、私のリボンを解く。
……もう、勘弁。
『……で』
『あ?』
聞き返した男に向かって、にやりと笑い、私にナイフを当てている奴の鳩尾を、肘で殴る。
『……っ、何すんだてめぇ!』
『はっ、何すんだ、ねぇ?
もう一度、言いましょうか?
そんな汚ねぇ手で、私に触るな』
そう言って目を細めると、怒りで顔を赤くした男達が、一斉に殴りかかってくる。
……ほら、きた。



