目を閉じながらもたれかかっていると、海斗が歩み寄ってくる気配を感じ、目を開ける。
『何』
『玲彩さん、黒狼。
やるんですか?』
『……ルキの学校でしょ。
大切な、生徒なんでしょう?
なら、ルキには恩が沢山あるもの。
恩返しのつもりで、守るわ』
そう言って笑う私を、海斗は眉間にしわを寄せながら見つめる。
そのしわに手を伸ばし、笑いかける。
『心配しないで。
私は、黒狼よ??』
にやり、と、不敵な笑みを浮かべて、海斗を見つめる。
『怪我、なんてしたら。
許しませんからね』
そう言って苦笑いをする海斗は、きっと、強引に自分を納得させている。



