『……ここら辺で有名な、女……
それも、1人で活動する女か』
ボソッと琉がつぶやく。
『正解です。
前、理事長室で、ルキさんが仕事。と言っていましたよね?
あれは、多分。
繁華街の見回り、もしくは、異端派の族を潰す事だと思います』
ここまで行って、浮かび上がる人物は1人だけだ。
『……まさか』
『『壮君は、レーちゃんが黒狼って思ってるって事?』』
『そうです。
それ以外、考えきれません。
黒狼のロックは固く、ハッキング等はできませんが』
そこまで言うと、総長が口角を上げる。
『壮一』
『なんです?』
『お前は、賛成か?』
俺を見つめる総長に向かって、作り笑いではない笑みを浮かべる。
肯定の、意味を込めて。



