黒狼と猫の総長様





……翔のしようとしていることが分からない。


何をしようとしてるの?





『俺は、咲神組時期の咲神翔です。

こっちは、今回のパーティーの主催者である、黒羽玲彩です』




そう言った翔に促されるまま、前に出て挨拶をする。


『今回、このパーティーの趣旨は彼女の婚約者探しという事でしたが』




そこまで言って、言葉を切る翔は、私の腰に腕を回し、自分の元に引き寄せる。






『……翔?』




『俺は、それを認めません』





私の呼びかけには反応せず、さっきの月夜よりも爆弾発言を落とした。



私と同じように驚いて目を見開く人たちを無視して、どんどん話し続ける翔。



『俺は、黒羽玲彩さんとお付き合いさせていただいています。


玲彩は、だれにも渡しません』







マイクを片手に、高々とそう宣言した翔に、私も大人達も、視線を向け続ける。




『『僕達、それ賛成!』』




『……まぁ、いいと思う』



『俺も、賛成ですよ』




大人達が呆然としている中、愛哉達がそう賛成する。



そんな愛哉達の声は、静まり返った会場によく響いた。


『……あれは、米田の時期家元の……』


『時水の時期総帥まで』



『M.A&Tの時期双子社長⁇』




周りでこそこそと話し始める大人達を見て、納得する。


やっぱ、皆も有名なんだね。