『……何してんだよ、玲彩』
そんな私の頭の上から、頭に置かれた手と共に、未だに聞きなれない声が聞こえてくる。
『翔……』
慌てて後ろを見ると、私のすぐ後ろにいた翔と一緒に、愛哉達も揃っていた。
『レーちゃん、成功したんだね!』
『さっすが、レーちゃん!』
珍しくハモらなかった2人は、本当に嬉しそうに笑ってそう言う。
『……流石』
琉も、相変わらず言葉数は少ないけど、その言葉に嬉しさを含めて笑う。
『本当に、感謝します。玲彩さん』
改めて、と言いながら笑う壮一。
『……玲彩』
いつの間にか、私の後ろから隣に移動していた翔が、私の名前を呼び笑う。
……良かった。
『……ヤッパリ、皆は一緒にいるべきだね』
そう言って私も皆に向かって笑い返す。
『玲彩様、何かお忘れじゃないですか?』
そんな私達を見て、申し訳無さそうにそういう月夜に、一斉に私に視線を向ける皆。
……忘れてる?
米田の当主とはちゃんと話をつけたよね?
月夜の言っていることが分からず、月夜に助けを求める。
そんな私にため息をついた月夜は、私の眼の前に、一枚の紙を突き出した。
『……ん?』
『これは、今日黒羽財閥主催のパーティーの招待用紙です』
そう言った月夜に、まだ意味がわからず皆のほうを向くも、皆も分からないのか、私を見て首を横に振る。



