黒狼と猫の総長様





これで決まり。



パーティーなんて嫌だけど、まぁ、みんながいるなら少しはマシかもしれない。




『玲彩』




私の隣でくつろぐ翔が、こっちを見て、ニヤリと笑う。




『……ん?』




『……何でもねぇ』



『そう』




何かを言いかけ、やめた翔に首をかしげるも、深いところまで聞かないのが私。






言わないってことは、聞いてほしくな言ってことだし。





『……ちょっと、外出てくる』





一言そう言い、外に出る。






また、満月。



今日が満月ってことは、一週間後の月は、少し歪な形なんだろう。




縁側に座りながら、そう考える。




……1番、ここが落ち着く。



自然の風にあたるなんて、バイクとはまた違う爽快感。



『若?』




『……月夜か』




背後に気配を感じたと同時に、月夜の声が聞こえて振り返る。





『珍しいですね、若が、自分からパーティーだなんて』




私の隣に腰掛けながら、月夜がそういう。






『……大切なのよ、壮一は。夜猫にとってね』





『そうですか。

まぁ、俺も、兄として、弟のいく末を見届ける責任がありますし』




『……月夜が死んだことになってるから、壮一が跡取りなの?』




『多分、そうだと思います』





……なら、月夜がパーティーに行って、生きていることが知られたら?




それこそ、何もなしに壮一は助かるかもしれないけど。




私の隣から、月夜がいなくなる。