黒狼と猫の総長様





『……右から、宮下紗弥加。一条南……』




パソコン片手に、カタカタと手を動かす壮一。




『……あなたがた、皆さん、退学してもらいますよ』




そう言って、メガネをおしあげながら笑みを浮かべる。





『そ、壮一様に、そんなこと!』



『出来るんでよね。

俺、ここの学生の管理を任されてるので』





……へぇ、それは初耳だ。



多分、自分の手には負えないから、パソコンが得意な壮一にルキが任せたんだろう。





『……っでも、証拠が!』





……どんだけ粘るのよ。




『……証拠なら、あるよ』




ボイスレコーダーを片手に、琉が笑う。





ポチッと、再生ボタンを押すと、ボイスレコーダーから音が発せられる。



『あんたなんか、この学校から居なくなればいいよ!!


夜猫様と、白狐様の前から消えなさい‼︎

目障りなの、あんたは!』








さっきの、男達を呼ぶ前の女の叫び声が録音されていた。




『それに、写真も撮ったから』


『僕のマイハニーに手を出すなんて』


『……姫さんに手を出すなんて、本当救いようのない馬鹿だよね、あんたら』





写真を手にニヤリと笑う保と、意味のわからない事を言う城間。



それと、さっき飴玉をくれた新名が後に続く。