黒狼と猫の総長様




私の手の中には、イチゴオレ味の飴玉。




『どこに売ってるの?』



『秘密。

貰いたかったら俺のところきてよ、姫さん♪』





それだけ言って、新名は私の来た方向に去って行った。




……イチゴオレの飴玉、初めて見た。




貰いに来いって言ってたから、行ったら貰えるってことよね?



……また後で貰いに行こう。





それより、今は体育館裏だ。



さっきよりも早足で、というよりも、走って体育館裏に向かう。





『遅かったじゃない!

その女狐!』




体育館裏に着いた途端、耳に高い声が突き刺さってくる。






……前も思ったけど、声、高すぎよ。



もう少し、低くしなさいよね。




『何無視してるのかしら!?


貴方、なぜここに呼ばれたのか、分かるわよね』




……よく見れば、この前教室にひきづりこんだのも、この人達だった気がする。




『ちょっと、聞いてるの!?!?』





考えに浸っていたせいで、思いっきり胸ぐらをつかまれ、殴られる。





『ざまぁよね、本当!



私達の夜猫様に近づいただけでなく、白狐様にまで!?



媚ってるんじゃないわよ、女狐!』






地面に向かって力強く押され、倒れる。



……フリをする。






『あんたなんか、この学校から居なくなればいいよ!!


夜猫様と、白狐様の前から消えなさい‼︎

目障りなの、あんたは!』