黒狼と猫の総長様






『『レーちゃん、お昼だよー!』』




耳元で愛哉と愛斗の声が聞こえ、顔を上げる。





……いつの間にか、眠っていたらしい。




『玲彩、一緒に食べる』




私の隣を確保した琉に苦笑いを浮かべる。




琉は、あの手紙の中身を見ていないんだ。




まぁ、その方が都合は良いけど。





『……ごめん、琉。

私、ルキに呼ばれてるの』




そう言って立ち上がり、教室から出ようとした私の手を、翔が掴み。





『……何?』





『玲彩、無理すんなよ』




そう言って不敵な笑みを浮かべた翔を見て、私も笑みを浮かべる。




流石。




分かってるんだね、翔。





『……やられたフリ、してくる』





そう言った私に軽く頷いた翔が、私の手を離して琉達のところに向かう。





『無理、するな。か』




最近、言われたような。


それでも、言われていない言葉。




皆、そんな感じの言葉は言っているけど、私に向かってはっきりと言ったのは翔くらいだ。







そんなことを考えながら、廊下を進む。





私が珍しいのか、なんなのか。





すれ違う人が、様々な視線を向けてくる。





……毎回、いやになる。



そんな視線を無視し、早足に体育館裏に向かう。















『姫さん?』










そんな私を、新名が呼び止めた。