黒狼と猫の総長様




『……何があった』




膝を曲げ、座る私と目線を合わせた翔が、私の目を見ながらそう言った。






……こんなの、反則じゃ無いの。



別に、何かあるって訳でもないのに。


自分が悪い気さえしてくる。





大きく、ため息を1つ漏らす。



『玲彩』




『……分かった。



別に、何かある訳じゃない。


ただ、靴箱に大量の手紙があったり、上から黒板消しが落ちてきただけ』






『『それ、イジメだから!』』





私が言い終わった横から、突っ込んでくる愛哉と愛斗。






……それくらいは分かるけど。





『……そいつら、許さねぇ』




立ち上がりながらそういった翔から、黒いオーラが放たれる。





『……翔』



『あ?』






『仕返し、しなくても良い』




『無理。俺が収まらねえ』




……何で翔が怒ってるのよ。